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ニコ技・深圳Makersツアー 感想編

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TeamLab高須さんの「今いかに深圳がMakersの中で熱いか?!」を体感する企画。ニコニコ技術部の為のツアーだったようなのですが、フィリピンでのアジアFabLab会議で高須さんのプレゼンを聞いてこれは現場に行かなくてはと思い参加しました。

参加者の報告などをまとめたサイトはこちら

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深圳の街について

実際に行ってみて感じたのは、深圳の空気は楽しい空気ということ。上海にあるエリート臭もなく、大連の生真面目な雰囲気でもなく、なんとなく陽気な空気。バブルの頃の日本の空気に似ていました。あの頃中学、高校に通っていましたが、大人になる頃には日本が世界中買っちゃってると思えたような空気。新興国(中国は先進国なのかも?)ですが特有の成長してる感が大きいです。でも車がちょっと少なく感じたような気はします。

「ものづくり」について

「ものづくり」では中国はモノは作ってるけど企画とかどうなの?パクリばっかじゃない?という話がありますが、SEEEDSTUDIOみたいにオープンソースをうまく使って、品質のよい商品を供給し始めていたりします。その一方でここで何か世界を変えるようなモノが生まれているか?というとまだまだこれからの段階で、以前から話題になっていた「山寨」というイノベーションを生み出しそうな文化、これは中国独特のコピーにどんどんオリジナリティーを追加していき、いつのまにかオリジナリティーのある製品で競い合うというような風土は面白いが、その面白さは「ものづくり」における自由、若さ、過去からの不文律に影響を受けずに「マジでこれ作っちゃうんだ?」というおもしろさだったりするのかなと。

実際にHAXLR8Rで見せてもらった自転車のハンドルは試作一個が300ドルくらいで出来たそうです。この低コストは凄い。美大の学生が樹脂で動かないただのモックを作っても3万では出来ないのではないかと思いました。安くできちゃうのでいろんな事をトライできる。こういう「ものづくり」のハードルの低さが深圳の強さの源泉なのだと感じました。 

↓はタバコの形をした携帯。

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↓iPhone6も売ってました。写真は5S風の製品だけど、最近はGUIも揃えてくるのが凄い。Androidだけど見た目はiOS

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それでどうしたらいいの?

日本をもう一度「ものづくり」で隆盛させたいと思っていて、今の所属のリソースをうまいこと活用してそういう世界を実現できないかと模索しているわけですが、一個一個の製品で勝負するのではなく、「課題解決」とかではない「これすごいな使いたい!」という圧倒的なコンセプト、世界感で勝負することで、深圳の勢いに真正面から挑まずに日本の道を探ることになるのではないか?というのが感想です。コンセプトやアイデアを出す部分は日本が握るということ。HAXLR8Rのやっていることを見て感心はしましたが、俺達もまだまだ行けるんじゃない?という風に思えました。

深圳のものづくりが凄いとは言え、昔の日本が高度成長期に入る頃の混沌した世界と似ているのかもしれません。参加者の一人が「ホンダがバイクを作り始めた頃、もの凄い数のバイクメーカーが日本に生まれて競争していたのと同じじゃないか?」と言っていましたが、そうかもしれません。

現代の日本との違いはコストと、とりあえず作ってみちゃう文化と、過去からの記憶(経験、しがらみ)が有るか無いかということではないか?と感じました。特に大きな環境の違いは、「とにかく作ってみる」ということで、何かアイデアが出てもそれを慎重に慎重に吟味しながらグズグズしていて結果的に腐るという場所ではないのはたしかです。自分たちも2、3人のチームと多少のお金、3ヶ月を深圳で開発に集中すればいくつもプロトタイプを作って、あわよくばテスト販売まで行けると思いました。うまくやれば日本でも同様なことを出来る環境を構築出来るかもしれないと感じています。

これは深圳での製品開発の一例の絵ですが、たまごっちからヒントを得て、機能を既存のArduinoなどのボードで実現したPROTOTYPE、それを回路化したDEMOモデル、より製品に近づけたALFAと進みます。日本の大半の会社でもこの流れではあるのですが、速度には凄い差を感じています。

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実際、前職である製品の企画が本社の企画会議で承認されなかったので外部委託で製造するという企画(反逆的行動ですが、私はそういうのが好きです)があってGUIデザインで参加しましたが、社内の重厚長大なリソースを使わないことでとても少ない予算で製品化出来ました。発売したもののあんまり売れなかったんですが、開発費が少ない分ダメージも少なくすみました。台湾のEMSとシリコンバレーのソフトウェア会社を企画担当のN君が差配して複雑な社内手続きを経ずに製品を作れてしまった結果、N君は独立して会社を立ち上げてしまいました。もう8年か9年になりますが頑張っています。今、ハードウェアスタートアップだなんだと話題になっていますが、自分も近い場所にかつていたんだなということを思い出しながらツアーを楽しみました。

とはいえ、「ものづくり」の都、深圳と言えどもまだまだ仕事を依頼するには手強いと思います。最後に訪問したJENESiSは、直に仕事を依頼するのが怖い日本企業からの仕事を、日本人の藤岡さんが深圳でやっている会社という信頼感で獲得している部分があるからです。結構痛い目に遭うことも多いのではないかと思います。そういう意味で深圳で人同士のネットワークを築いている藤岡さんのやり方は正しいと思いました。なかなか現地の人の輪に入るってできないですよね。

今回、ツアーを企画してくれた高須さん、ほぼ付きっきりで私たちの世話をしてくれたSEEEDSTUDIOのVioletさん、大勢で押し掛けるのを快く受け入れてくださった全ての皆さんに感謝します。

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Bringing Stringed Instruments to Life with @jacobvdlippe

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“With a new instrument, the musician can actually shape the sound in the first years, making it an integral part in their way of communicating music,” explains Norwegian violin and cello maker Jacob von der Lippe (@jacobvdlippe). “Instead of doing repairs, I focused on making new right from the start.”

For Jacob, who took up cello at age eight, music has been a lifelong pursuit. “My parents were passionate about music, and encouraged my playing,” he says. At 17, he built his first cello as a school project. “From then on, I was hooked.”

“Being able to work with a craft merged with music was something that really appealed to me,” explains Jacob, who spent five years in Cremona, Italy—the violin’s birthplace—studying the trade. Fourteen years and nearly sixty violins later, Jacob’s creations have found their way into the hands of musicians around the globe.