みんなiPhoneがあれば他には何も要らないっていうけれど、それは違うんだよ。
この議論に終わりは無いのはわかっているんだけれど、特定の機器をもって業界、それも無線通信業界を代表させる論調というのはやっぱり違うんだよね。普段の私の場合、「違うんじゃないかと思うんです」という言い回しをするけれど、ここは敢えて「違うんです」と言い切る。全体でも兆の単位のビジネ スはそんなに底が浅い話ではない。
もちろん優れた機器、というかソリューションだと思いますよ。iPhoneは。
それは否定しない。機器と裏側のビジネスモデル全体をソリューションとして組み立て、それを各国の通信事業者のネットワークを通じて提供するとい うビジネスモデル。かつても、今も、そしてこれからも同じような試みが幾つもあるわけだけれど、その中で間違いなく成功している例だということに議論の余地 は無い。
ただ、これはあくまでも通信事業として見た場合のエンドユーザーに一番近い部分でのソリューションの話で、それが繋がるためのインフラの話や、そもそもそのインフラを実は元々支えている関連産業、そしてiPhone以外の通信機器のあり方やソコに至る経緯を余り理解しないままのiPhone万歳と言う話が多くて、やっぱりちょっと残念。
通信事業は一種のゼネコン。
これは有線無線に関わらずっていう話なんだけど、何しろ関連産業の裾野が広い。しかもサービスとして提供する場合にはシステム全体としてどういう設計に するのか、それをどうやって24時間365日稼動させるのか、サービスレベルはどのように規定するのか、ソコに繋がる通信機器はどうあるべきで、何が出来 て、何を今実現させる必要があって、そもそも採用している技術規格はどういうもので・・・ってのを全部やってるわけ。
たとえば電話機(敢えて端末とは言わない)のデザイナーがチャンと仕事してない論が良くある。なんでこんなのが発表されるんだよとか、こんな 機能も積んでないのかとか、格好悪いとか、使いにくいとか、あっちのほうが俺は好きだよとか(って言う人は文句言う前にそっちを使い続けてくださいと思っ たりもしますが)色んな話が出ます。何しろ最終的にお金を払って手に入れる、個人の所有物であることが多いから仕方が無い部分もある。
で、別にどこのどの機種とか、どのメーカーとかを擁護するわけでもなく、通信事業者自身を擁護するわけでもないのだけれど、誰もが一つ一つの動きに巨大な投資を必要とする事業の中で果たせる役割を果たしているわけで、そこは良い悪いという話ではない。あ、全然果たさない奴もいるけれど。
もちろん良し悪しってのはあるんだけど
それぞれの事業者がそれぞれの事情を抱えてる。だったら電話機はオープンにしろよという話もあるんだけれど、たとえば海外で電話機自身をオープンに している国がどのような事情でそうなっているのかを理解している人はあまりいない。これは事業者の中にも以外なほどいない。どの国でも通信事業は基本的に許認可制度を引いてるし、外資規制も普通にあるから単純に海外進出できない=弁居うする気が余り無いってのもあるんだけどね。
因みにメーカーさんについて は現場で死ぬ思いをした人も一杯いるから理解している人はそれなりに居るけれど。
で、少なくとも日本ではそれとは違う生い立ちを持っているので、それは出来ない。というかしなくて済んでるという事実。
差別でもなんでもない。全部開放するしかない国には、技術もノウハウも何も無くて、システムとして売り込まれたものを買って、運用委託し、ユーザーから徴収した料金からそのコストを払うことによって事業者として存在できているというのが基本形。で、外から持ってくるタイミングでメーカーが絡んでいたりするとオープンで行くのか幾つか限定で参入させるのかを決めるわけ。もちろん決めたところでネットワークのシステム自体はどうにでもなるように作ったものを入れてくるから、実際にはSIMのところでお金だけは取れるようにタガを嵌めて、あとは制御不能だから放置するのが、電話機のオープン化。
で、そうすると、サービスとしてて提供するもの、出来るものも事業者やASPが四の五の言う話ではなくなっちゃう。もちろん機械は壊れるんで、ある程度時間がたつと自然に入れ替わってくる。中古で安いふるい機器を買う人はそれを理解して買うわけで、だから余り問題にならない。
ただ、そういうユーザーが多い国であればあるほど、本当はたとえば無線のインフラを社会の中核のネットワークにしたいっ!みたいな話があるにも関わらず、実際のところは金持ち向けや外国人向けのサービスに終始するわけ。ま、貧乏人から取れる金自体が無いから、そもそも低価格機種や旧い機種ってのは最初から勝手にしてくださいという程度でほったらかしにするわけなんだけどね。
で、タイトルのiPhoneだけれど
日本でも結局同じなんだけど、ここはもう簡単で、そもそもiPhoneを高度に使おうにもマルチタスクではない機器では出来ることに限界があるし、そんなに高度なことはそもそも出来ない。更にサービスのためのネットワークが余りに酷くて、マトモにガンガン使われたら全くもって機能できない。でもその中で色々と対立があるわけで、結局訳のわからん料金設定とかローミングプランとか出る。
ちなみにアメリカのiPhoneユーザーがAT&Tワイヤレス何やっとんじゃってアンケート結果もあるわけだけど、そもそもGSMのネットワークでのサービスからスタートしたってのをみんな理解してないし、逆に言うとiPhoneはGSMのEDGEでも使える程度のモノだってことをキチンと理解したほうが良い。
あ、WMが良いとかAndroidが来れば何とかなるなんて話はしないよ。本当にそうは思ってないから。リアルタイムOSなんて所詮ミドルウェアみたいなもんで、UIはサービス提供者=事業者がそれぞれ手を入れるのが普通だから。その意味ではiPhoneは特殊なんだけどね。
でもさ、OSの出荷本数で言うとSymbinとかLinux系の奴のほうが圧倒的に多いんだけど、コレを使ってる機種をさしてオープンモデルだぉ~と言う人は確かに殆ど居ない。ま、一般的な意味でのオープンモデルではないのかもしれないけれど、組み込みOSのUIを自由に書けたり、デバドラを自由に書こうとする人って意味不明。そのうえで動く、たとえばJavaのアプリケーションとかのレベルなら判るけれど、それは所詮アプリケーションレイヤーの話。通信事業として事業者が責任を持つ部分とは根本的に違うレイヤー。
で、通信事業者は、その一番下からかなり上までのバランスを持ってサービスを提供しようとしている、という方向でモノゴトを考える、というカンジ、であれば最高なんだけど、そこのバランスが取れているようで取れていないように見えて、で実際取れていないってのも問題なんだけど、たとえば社員が数千人居る会社の中で全員のベクトルを同じ方向に向けるなんてのは軍隊でもなければ無理です。ということでブレが出るのはどこでも一緒。
という組織論も絡んだ大きな話を一度キチンと考えてから、もう一度単一機種としてのiPhone万歳論を展開してくる人と話をしたい。もし、本当に居るならね。
少し前に関係者と食事をしたときに、「実はYouTubeは既に黒字なんです」と語っていた。なんでもここ1年半ほどで、映像配信技術が急速に進化し、配信コストが大幅に低下しているのだそうだ。 Schmidt氏は次のようにも語っている。 5年以内に、通信速度が100Mbpsを遙かに超えるブロードバンドが登場するだろう。そして、テレビやラジオ、ウェブといった配信方法の違いは消えてなくなるだろう。 YouTubeはお荷物でもなんでもないんだし、今後グーグルがYouTubeを核に、映像ビジネスに力を入れてくることは間違いないと思うよ。
それにこの映像配信に関する技術って非常にすばらしくて、グーグルの大黒柱でもある検索技術の改良にも大きなプラスの影響を与えているのだそうな。だから「YouTube買収はぜんぜん失敗ではないんです」ということらしい。
—
湯川鶴章のIT潮流 powered by ココログ: 実はYouTubeは既に黒字なんだと思う (via syoichi) (via yusatoku) (via uessai-text) (via maconn)
通信筋の方のコメントを聞いてみたいところ。
(via swmemo)
呼ばれたので出てきました。
100Mbpsオーバーのインフラってのは今でもあるんだけど、それが家庭にまで伸ばせるかどうかは別の問題。真面目に言うと、コストとのお見合いなんだけれど、多分日本では一部でそういうサービスが出る可能性は無くはない。
でも、実は例えば地デジとかのレベルだとBSやCSに較べても大した帯域要らないんですね。その程度であれば網側は多分NGNで比較的楽に流せるようになと思うけど、IP伝送の映像って地デジよりも狭い帯域でやってて、大画面かつ高精細ディスプレイで見るとバレちゃいます。これは足回りの光の問題というよりはルーターとか送出系システムといった設備の問題。因みに現状存在する100Mbpsギャランティーサービスなんて一年使えば普通にクルマが買えるくらいの金が必要なんですな。取材現場からの中継もそうだし、放送局間の素材伝送ですらそんなに早いの使ってないよん。ということで、100Mbpsの回線があればってのはタダの言い訳です。
で、YouTube程度だとHDと言っても細切れだし、更に放送系と違ってBufferingするんでもっと狭い帯域でも使えちゃってるから、実際のところ100Mbpsなんて足回りは不要。でもアメリカにはそんなインフラ殆ど普及してないから、四の五の言っても狭い帯域の中でどこまで圧縮し、どこまで伸ばせるかって技術にかかってます。
ということで、本質的に回線速度が問題ではなく圧縮技術に命を懸けてる人が多いというのがアメリカ。で、YouTubeは本籍がアメリカなんで、そっちの歩調に合わせて何かやってくるかと。
何れにせよ注意が必要なのは、YouTubeの人はVideo Clipの世界で生きていて、本当に流しっぱなしのStreaming、あるいはBroadcastingと言う世界で生きているのではないということ。ココをキチンと理解していないと大きな誤解をすることになるんじゃないかな?と思ったりするですね。
因みに、こんなストリーミングつか映像配信が無線環境でも出来るようになるぜなんて妄想はしないでください。本気でやる人には本気の請求書と共に事業者が本気でやりますが、一般の方がそれをやると他の皆が迷惑しますから w
(via bibendumiwa)
結局同じような解釈ですね。
・放送≒ストーリミング、とオンデマンドは違うし、まぁこれはオンデマンド的感覚だよね
・圧縮系技術に注ぐべき、というのは映像データとかを取り扱うとやっぱり思うところ、上手いことコンパクトに出来るに越したことはない。トレードオフとして、計算量が増えるとするとモバイル用途でのバッテリー制約か(でも、バッテリー環境でそこまでのものをそもそも見るのかという問い)
・そもそも日米の放送というかメディア構造を直接的には比べたくない。したいのなら、ケーブル事業者ってどう見る?みたいなのが入ってこないと比較にはならん
・配信を考えるとCDNみたいなのが出てくるんだけど、P2P技術にロックをかけちゃったので、エンド側での最適化etcについてはいまいちしっくり育ってない
というところから、文字通り対岸の話にだけなるという可能性はないかな~、というのと、またもや過去何度も繰り返したように彼我の差を忘れて、「米国はこんなに進んでる」とかいう話が出てくるところまでがテンプレになるのだろうか、とかとか。
そして、やっぱり海の向こうはソフトウェア技術が好きですね。善し悪しは別として、傾向が。
(via swmemo)
興味深かったのはつい最近全身骨格の復元像ほかの大量の論文が発表されたアルディピテクス・ラミダスについてのコメント.年代は440万年前,周囲の環境が森であったこと,地上で直立していたことはわかっていたが,復元像を見ると意外に原始的だという印象だそうだ.特に手足の指については樹上性の特徴が大きく残っているということらしい.森の中で何故直立していたのかについてはラブジョイの「食物を運んだり道具を運んだりするため」という仮説を紹介していた. 後期猿人になり大臼歯の進化に話が移る.乾燥化が進むにつれて(1)がんばって固いものを食べる(2)道具を使って骨の中の骨髄や脳を食べる,という2戦略が生じ,前者は頑丈型猿人となりその後絶滅し,後者が私達の祖先になったという説明がある. エレクトゥスになってより長距離移動に適応し足が伸びる.その後脳が増大したという流れになる. ここでダーウィン医学についても話をしたいということで,特に音声コミュニケーションの利点と嚥下困難,睡眠時無呼吸症の欠点のトレードオフが説明される.馬場はまず柔らかいものを食べるようになって口が小さくなり,かつ直立により首が垂直になったために喉頭が入るべきスペースが小さくなってしまったと説明していた.もしそうなら口が小さくなる利点と喉頭が下がる欠点がトレードオフであり,口が小さくなる利点が大きいという話になってしまうが,それはやや疑問だ.直接的に音声コミュニケーションとのトレードオフという説明の方がよいのではないだろうか. なおこの後,現代人は縄文人に比べても顎が細くなって肥満してより睡眠時無呼吸症のリスクが高くなっていると説明し,これは固いものを食べなくなっているためで,学校教育で固いものを噛みちぎり,噛み締めることを指導し,内申書にも反映させるべきだと(おそらくジョークとして)主張していた.それはそれで面白いが,遺伝的な進化と環境による筋肉と骨の発達があまり明確に区別されずに話されていてちょっと気になった.
— 日本人類学会公開シンポジウム「ダーウィンと人類進化」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
Adobe gets bitchy over the iPhone and Flash, bit of an insight from the reddit thread :
About six months ago, a friend who was working closely along side adobe’s flash application development team told me that they received a prototype of Flash for iPhone. The prototype allowed the iPhone to have less than half an hour of battery life using flash. They then sent the prototype to apple and suggested incorporating this prototype iPhone flash into the iPhone OS in the next update.
Apparently apple sent this letter back thanking them for being interested in developing a working version of flash for the iphone but because the prototype is so processor intensive, and awful for battery life, they would not include it with their OS because it is just not good enough. They suggested using the gpu instead of the processor to render flash. Then they suggested building a seperate app for flash and web browsing because there was no way apple could endorse flash integration on the iphone in its current state.
Adobe apparently didn’t want to release the app under their name either and it never showed up in the app store.
A long story in short: Adobe sucks at programming, then apple told them they sucked at programming. If they want to release that shit under the name adobe so be it, but it sure isn’t going to be endorsed by Apple.
That was the last they saw of that prototype.
