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だが、それだけではない。本書は歴史叙述の方法論についても重大な問題を提起している。著者は本書を「ホイッグ史観のもとに語られた心性史である。理性の軍隊がどのように無知の前線を撃破してきたかを記した知の進軍物語である」(五一〇頁)と称する。いくぶん露悪的にも響く「ホイッグ的」という形容だが、これはむしろ近代歴史学のスタンダードな姿勢だということができるだろう。なぜこんなもってまわった言い方が必要になったかといえば、それはもちろん、『確率の出現』の成功があったからである。つまり本書は、『確率の出現』が体現するニーチェ=フーコー流の系譜学的歴史学に対する、保守本流の解釈学的歴史学からの反駁なのである。
アートとアーティファクト
特別展示『石の想像界』の会場には、三つの「石器」が並んでいる。ひとつは、縄文時代前期のものと思われる、埼玉県ふじみ野市川崎遺跡で発掘された、正真正銘の磨製石斧である。もうひとつは、木製の手のマネキンに樹脂製の石器レプリカがはまっている彫刻、マチュー・メルシエの新作『アカデミア』である。三つ目は、人の右手が磨製石を延々と回している、ループ映像作品。ガブリエル・オロスコの有名なビデオ『丸石と手』である。だれもが片手にスマートホンを握っている時代に、石器を握るという原始的な仕草に改めて注目する作品が多く見受けられる。しかしこれらの作家は、いったいどのような「石」をもとにこの作品を考えたのか。「アート」と「アーティファクト」が混在する展示会場では、人類にとっての石の機能が問われるだけではなく、普段ホワイトキューブで発表される現代美術作品が人類学的なテーマを取り上げるうえで、どのような空間、展示方法、文化的文脈を前提とするのか、改めて考える機会となる。
大澤啓(東京大学総合研究博物館特任研究員)
年始のハンドアックス展から今回の石の想像界展と、一年を通して見応えある展示だなぁ。東京駅での寄り道が楽しい。
録音再生の起源
人間の声を封じ込め、それを異なる時空間で再生しようとする願望が技術的に実現したのは19世紀後半のことである。エドゥアール=レオン・スコット・ド・マルタンヴィルが1857年3月25日に録音機「フォノトグラフ」の特許を取得し、シャルル・クロが1877年4月30日に録音再生機「パレオフォーン」の設計を科学アカデミーに提出するなど、録音技術の黎明はフランスにあった。しかしこの発明を実用的な技術に結びつけたのが、1877年12月24日に米国で「フォノグラフ」の特許を申請したトーマス・エジソン(1847-1931)である。フォノグラフの原型は真鍮の輪胴に溝の切られた錫箔を巻きつけ、二つの雲母製の振動板によって録音と再生をそれぞれ行う装置であった。1878年4月24日に設立されたエジソン・フォノグラフ社はレコード産業の道を切り開いた。シリンダー・レコードを中心に音質を追求したエジソンは縦振動型の録音再生に拘ったが、主流はエミール・ベルリナーが発明した横振動型のディスク・レコードとなり、エジソン社が蓄音機製造から撤退した1929年にはディスクを中心とした市場が確立していた。インターメディアテク3階に展示しているエジソン蓄音機コレクションからは、エジソンが19世紀末から改良を重ねて追求した「音のデザイン」の系譜がうかがえる。
大澤啓(東京大学総合研究博物館特任研究員)
CHM Live | Yesterday’s Computer of Tomorrow: The Xerox Alto
The Basket of Apples
c. 1893
Paul Cézanne
French, 1839-1906
ジーンズの洗い加工には水を使います。加工に水を使うと、当然のことながら、インディゴ染料を含んだ排水が発生します。〈エドウイン〉では、その排水が環境に負荷をかけないように、本格的な排水処理施設を工場内に設置し、浄化に取り組んでいます。環境に負荷を与えず、高品質なものづくりを続けること。それは、ジーンズのトップメーカーである〈エドウイン〉の使命なのです。
日本最高峰のデニム工場へ。エドウインができるまで。Whole View of EDWIN Vol.01 | feature | HOUYHNHNM(フイナム)
ジーンズの縫製は、後身頃にバックヨークを縫い付けるところから始まります。専用の“ラッパ”という器具をミシンにつけて巻き縫いします。それが終わったら、バックポケットを取り付けます。レーザーポインタを使って正しい位置に置き、空気圧で押さえながら縫い付けます(1枚目)。この時、左ポケットにはピスネームも挟み込みます。ポケットの付け根には、補強のためにカンヌキを入れます(2枚目)。
後身頃の縫製と同時進行で前身頃を作っていきます。左右の前ポケットの内袋を縫い付けた後、“向こう布(右前身頃ではコインポケットが付いている箇所)”を重ねて縫い合わせます。続いて、左前身頃にファスナーを取り付け、補強のステッチを入れていきます。
日本最高峰のデニム工場へ。エドウインができるまで。Whole View of EDWIN Vol.01 | feature | HOUYHNHNM(フイナム)
原反はフォークリフトで運び出された後、延反という工程に回されます。ここでは、ロールを延ばして何重にも折りたたみ、裁断の準備を行います。通常は、生地を25メートルの長さに延ばして30回折りたたみ、生地を60層に重ねて裁断します。合計1500メートルの生地から作られるジーンズは、約1200本とのこと。準備ができたら大きな型紙を載せるのですが、型紙を作るのにも熟練の技術が必要。本社から送られてきた仕様書とパターンを元にCADデータを起こし、できるだけ生地が無駄にならないようにパーツをレイアウトして型紙を製作します。コンピュータのプログラムを使うよりも、手作業の方が効率よくレイアウトできるのだとか。完成した型紙に合わせて専用の裁断機がカットを開始。裁断にかかる時間は約1時間。裁断機は正確無比な動きで、ジーンズに必要なパーツを次々に切り出していきます。
日本最高峰のデニム工場へ。エドウインができるまで。Whole View of EDWIN Vol.01 | feature | HOUYHNHNM(フイナム)






