――今、企業向けで製品を出しているわけですよね。たとえばDropboxみたいにエンドユーザー向けのサービスに展開するって話もあるとは思うのですが。

明石:われわれがやってきてまず驚いたのが、みんな本当にTCPの限界のことについて知らないということです。知ってるのは一部の映像業界の人ぐらい。映像業界は昔から海外とのやりとりで悩んでるのは知っていたのですが、製造業、金融系もこの問題を知らない。今、ハイパフォーマンスコンピューティングの分野が、クラウドにすごい勢いで移行しています。たとえば、今まで社内にオンプレミスのくそ高いハイパフォーマンスサーバーを買ってきて管理していましたが、最近では、HadoopやMapReduceといった多数のノードで高速並列処理ができるオープンソースの技術が商用ベースで急速に普及してきています。分散コンピューティングでクラウド上で処理できるようになったわけですね。でも処理は速く安くなったけれど、巨大なデータをクラウドに上げていくのに時間がかかるんですよ。いくらコストが下がっても、ここに何時間もかかっていると実用に耐えない。データの上げ下げのところにこのSilverBulletを使えば解決できます。

それからマイグレーションですね。オンプレミスをクラウドに移行すると、データベースも含めてかなりの容量になるので、年末やGWの業務が停止している期間中にドーンと上げる。これはファイルサーバーの統合なんかも同じですね。クラウドに持っていくのはいいのだけど、持っていくときに巨大なデータを早く安全に、そして確実に上げるというのが今のTCPだと全然うまくいかないんですね。

で、3つ目がクラウドストレージなんですよ。これは2種類あって、B2B向けのものと、まさにDropboxのようなB2C向けのものがあります。ここも技術的にはコンシューマライゼーションの流れなので、B2Cから起きたものがB2Bに来ていて、ここはすごくチャンスだと思ってますね。データセンターの“cloud file sharing and collaboration”というジャンルがアメリカではセグメントし始められているので、これも間違いなくデータ転送速度を上げたいというニーズが来る要因になるはずです。ただそこまでいくときには、高速ファイル転送だけじゃなくて、Winnyから来てる分散系との組み合わせがソリューションになってくると予想しています。

金子:うちはクラウド屋じゃないんだけど、基本的にやってることは変わらないんですよ。サーバー側に分散P2Pをおいてそれを配信するって、それって今で言うところのクラウドじゃんと。

明石:Skeedは分散P2P系と高速データ転送というふたつのジャンルの製品を持っていますが、これを融合させたソリューションが生まれたほうが、そういった分野にいいのではないかと思います。

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